インタビュー記事

森 裕之
院長森 裕之 先生

外部と自然につながり、
緑や街との一体感を感じる…
そんな開放的なクリニックに。

箕面の森 整形外科クリニック

箕面の森 整形外科クリニック 様

http://www.minoh-mori.com/

  • 整形外科
  • リハビリテーション科
  • 新築
  • 2015年2月

担当者

長渡 和久
営業長渡 和久
北村 統之
設計北村 統之
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コンパスからの提案で良かったことは?

院長室やスタッフルームなどには、業務用ではない家庭用の家電で対応するのが良いという提案もしてくださいました。何もかもにお金をかけるわけではなく、絶対にお金をかけるべき所と、そうでない所を明言してくださったのが助かりました。
クリニックと住居、どちらの経験も知見も豊富がゆえのアドバイスだったと思います。
待合室にある一点ものの照明はコンパスさんにご提案いただいたもので、とても気に入っています。
大きな所から小さな所までトータルに頼れたのが良かったですね。

クリニックは閉鎖的というイメージを覆したい…、外部や街とつながるクリニックを目指しました。

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狭い空間で窓を締め切り、感染者を隔離したり…医療施設と言えば、一般的にそう言うイメージを持たれていますが、それを変えたいとずっと思っていました。窓を開ければ明るい陽ざしや清々しい風が吹き込み、庭や緑があり、患者さんたちが暮らす街とつながっている…そんなイメージを大切にし、又、中庭にウッドデッキを設けることで、外と内がつながった森の中にいるような雰囲気のクリニックが完成しました。

竣工前エピソード

「患者さんの心に寄り添える場」を
つくりたいという想いから。

クリニックの基本的な方針と特長を教えてください。

整形外科、リハビリテーション科を中心とした診療はもちろん、そこに適切な補完代替民間療法も取り入れることで、身体だけではなく心、ひいては魂にまでアプローチを試みる「ホリスティック医療」の追求と具現化を目指しています。
また、特にスポーツ医学を得意分野としており、愛好家からトップアスリートに至るまで、心の悩みや葛藤も含めた相談、診断や治療を行っています。

なるほど。
そんなクリニックをつくりたいと思われたきっかけがあったのでしょうか?

私は整形外科医として病院に勤務するなかで、日本の医療機関は非常に機械的で合理的だということを強く感じていました。もちろん、それ自体を否定はしませんが、医者はまず第一に患者さんの心に寄り添うべきだと思ったのです。

それを実現するために、西洋医学と補完代替民間療法を組み合わせた統合医療を行える、やさしさや癒しも感じられるようなホリスティックな場をめざして構想を練りました。

患者さん方は、癒されるような場所で心に寄り添ってくださるドクターに診察していただけるとホッと安心できるだろうなと感じました。
では、コンパスに設計や施工を依頼された決め手は何でしたか?

先程お話したような想いをコンパスさんにお伝えした際に、待合室から木や空までもが見える大きな窓や中庭をつくるとか、ウッドデッキをつくるとか…実に細かい所まで、パースなどで具体的に提案してくださいました。

当初は二階建てをイメージしていたのですが、コンパスさんの提案によって、当クリニックの名称「箕面の森整形外科クリニック」のように、緑があふれる「森」のような外観、ビレッジのような雰囲気に方向転換しましたね。平屋で開放的な雰囲気の場をつくりましょうと。木造の平屋にすることで予算も少し抑えられ、他の所に費用をかけることもできました。

決断力もレスポンスも速く、ロスタイムが少ないのが助かった。

コンパスに依頼されて良かったと思われたポイントを教えてください。

開業までは時間との戦いもありましたが、コンパスさんに質問や相談をすると、一つひとつ持ち帰られたり長く待たされることもなく答えがすぐに出たので、ロスタイムが少ないのが非常に助かりました。コンパスさんの代表が担当してくださったということもあったかもしれませんが、クリニックに長年関わってこられたがゆえのスピーディーさを感じました。
また、現場のスタッフさんは「楽しんでやっています」と、明るく楽しみながら進めてくださいましたね。

時間との戦いですと特に、レスポンスの速さは大切ですよね。地域の皆様への対応はどうでしたか?建築中の思い出などはありますか?

実は、箕面という穏やかな地域で工事がトラブルなくスムーズに進むかを心配していました。しかし、実際はこれといったトラブルはなく、通行人の皆さんからは「お店ができるの?」「モデルルーム?」のような質問が来るぐらい期待度が高まったようですし、地域の皆さんへの対応も良くしていただき安心して任せることができました。

竣工後エピソード

計算され尽くした動線、ゆとりある廊下の幅など、
患者さんにとってスムーズで心地良い場に。

実際にクリニックを使われてみて良かった点を教えてください。

メインの待合室の開放感は患者さんにとても評判ですが、他にも、廊下の幅をゆったりととることで車椅子の方などの動線がスムーズなこと、動線に合わせて待合いのスペースがあることなども患者さんにとって使い心地が良いようです。
整形外科の患者さんというのは「痛み」を感じていらっしゃることも多いです。
そのような辛さのなかでも、少しでも心地良くお待ちいただけたり、できるだけ無理なく動いていただけることが大切だと改めて感じました。

そうですよね。特に、“痛い”場合の動きやすさは本当に大切ですね…。
患者さんからはどんな声がありますか?

当クリニックには赤ちゃんから高齢の方まで、老若男女を問わず幅広くお越しくださっていますが、「キレイで雰囲気が良い」ということを皆さんおっしゃられます。待合室からは季節の移り変わりも見えるので、ここに来るのを楽しみにしてくださっているみたいですね。
 
また、昔からのご友人にここで偶然出会われた患者さんもいらっしゃり、地域の出会いの場、コミュニティとしての役割を少しながらでも果たせていることに喜びを感じています。

そうなんですね!それは嬉しい出来事ですよね。
使い心地についてはどうでしょうか?

全体がフラットで患者さんが動きやすく、リハビリ室が広々としていて使いやすいようです。また、私も含めてですが、ウッドデッキを敷いた中庭を待合とリハビリ室で囲んだ広々とした空間がとても気に入っています。
明るくて開放的で…。

確かに、中庭があって陽ざしが入ってくるのは、患者さんだけではなくスタッフさんも気持ちいいでしょうね。

今まで他の医療機関で働いていたスタッフがほとんどですが、他のところだと外の天気さえもわからないことがあり、自然の明るさを感じられるのが良いみたいですよ。

医療の垣根の場を越えたコミュニティの場を育てたい。

先生方とコンパスの二人三脚で生まれたこの素敵なクリニック。最後に、今後の展望をお聞かせください。

ホリスティック医療というものを、より認知していただくように努力し続けていきたいのと、スポーツ医学診療を更に充実できればと思っています。併設のスタジオでは、アロマテラピーやヨガ、ピラティスなどのレッスンも行っており、まさに地域の皆さんにお集まりいただける、医療の垣根を越えたコミュニティの場を育てているところです。
 
スタジオもクリニックと同様に窓が多く、外部とのつながりを意識しています。コンパスさんのアフターサービスにも期待しながら、コンパスさんとつくったこの「森」をスタッフや患者さん、地域の皆さんとともに育てていきたいですね。

どうもありがとうございました。

箕面の森 整形外科クリニック

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